自動車教習所の卒業検定ってどんなことをするの?

卒業検定は教習を締めくくる技能試験です。教習所に通う方は必ず受けなくてはならないものであり、合格をしなければ卒業することはできません。
こちらでは、卒業検定の内容や、合格するためのコツについて紹介します。
自動車教習所の卒業検定では何をするの?
卒業検定は、自動車教習所を卒業する際に必ず行われる技能試験です。これまでの集大成として、教習で学んだ技能を活用して路上運転を行い、合格することで卒業が決定します。
検定は減点方式であり、第一種免許では100点満点中70点以上が取れれば合格となります。主な採点ポイントは、安全確認や歩行者保護、徐行運転などです。
これらは、普段の自動車運転の際にも特に心がけなければならない重要なポイントですので、よく確認をしながら慎重に運転しましょう。
検定の途中で採点が70点を下回ってしまった場合には、その場で試験中止となり、後日改めて受験することになります。
合宿免許の卒業検定で再試験になった場合は、予定日程が延びてしまいますが、その時に心配になるのが追加料金の発生でしょう。
しかし、多くの教習所では、日程が延びても追加料金が発生しないという保証サービスを設けています。
自分の運転技術に不安がある方は、あらかじめ保証サービスが提供されているかどうかを教習所へ確認しておきましょう。
【エピソード紹介】一瞬で不合格になった人、「傾向と対策」で合格した人
一瞬で不合格になった人
なかには検定開始10秒で不合格になってしまった人もいます。
スタート地点から200mも行かないところで教官が急ブレーキを踏みました。実はスタート地点のすぐ近くに横断歩道があり、渡ろうとしていた歩行者に気づくことができませんでした。
「歩行者保護」に違反してしまうと、減点超過で即検定が終了してしまうため、なんとこの人はわずか10秒で不合格となってしまいました。
このようなこともありえるので、「絶対に違反できない」ポイントは頭に叩き込んでおきましょう。
「傾向と対策」で合格した人
一方で、検定の「傾向と対策」をうまく把握し、合格した人のエピソードもご紹介します。
合宿免許のメリットでもありますが、同じ教習所の「先輩」ともコミュニケーションがとりやすいため、まだ自分が受けていない講習や検定について聞くことができます。この人は卒業検定に落ちた人たちに落ちた理由を聞き回って、みんながどういうことで検定に落ちているのか「傾向」を調べたようです。
そして、自分が同じミスをしないように「対策」を考えて検定に臨んだところ、一回で合格することができました。合宿での免許取得を考えている人はぜひとも真似したいですね。
普段の教習中から意識すること
卒業検定では、教官が補助ブレーキを踏んだり、ハンドル操作の補助を行うようなことがあると、検定中止となり、不合格となってしまいます。
でも、軽微なミスであれば5点程度の減点で済むこともありますので、検定中止にならない限り、最後まで諦めずに、気を取り直して落ち着いて運転することが大切です。
普段の教習中から、教官に注意を受けるようなことがあっても、慌てず、落ち着いて教習を受けるように心がけておきましょう。
卒業検定では、これまで教習で学んできたことを振り返り、それを落ち着いて実行することで合格の確率がぐんと上がります。前日からきちんと睡眠を取り、万全のコンディションで臨むことで成果を出しましょう。